2025/12/14
philosophy
会社を辞めず、「辞められる選択肢」を持つ生き方。
この手紙は、私と同じように、会社に依存せずに自分らしく生きたいと願い、その道に進もうとしているあなたへ向けて書いています。
まず最初にお伝えしたいのは、勢いで今すぐ会社を辞めようという話ではないということです。
むしろ、会社という環境を徹底的に利用しましょうとお伝えしたいのです。 給料というベーシックインカムを得ながら、実戦でビジネススキルを学び、着々と自分の力を蓄える。これほど恵まれた起業準備期間は他にありません。
私がお伝えしたいのは、このデジタル化された資本主義社会において、いつでも会社を辞められる選択肢を持つという、最強の精神的安定を手に入れる方法についてです。
なぜ、月曜日の朝はこんなにも気が重いのでしょうか
職場の人間関係、終わらない業務、納期のプレッシャー……。 私たちが感じる苦しさの原因は様々です。しかし、それらは表面的な症状に過ぎないのかもしれません。
本当の原因は、もっと深い場所にあります。 それは、雇われることへの過度な依存です。
人間は本来、もっと自由に生きたいと願う生き物です。 それなのに、私たちは毎朝、他人が決めた時間に起き、他人が決めた場所に座り、他人の指示で動くことを余儀なくされています。この構造自体が私たちの本能と摩擦を起こしているのだと思います。
生活のためには仕方がないそう思って諦めてしまうのは、決してあなたのせいではありません。そうなるように、私たちは長い時間をかけて設計されて来たからです。
教育という名の「工場」
チャイムが鳴り、椅子に座り、先生の話を黙って聞く。 6歳から60歳まで続くこの習慣は、場所が教室からオフィスに変わるだけです。
かつての石油王であり、現代教育システムの基礎を作ったジョン・D・ロックフェラーは、かつてこう言い放ちました。
「私は思考する国民を求めていない。働く国民を求めているのだ」
私たちは知らず知らずのうちに、従順な労働者になるための教育を受けてきたのかもしれません。 気づいた時にはもう、自分の足で歩く方法を忘れ、会社というレールの上を走ることだけが正解だと思い込まされているのです。
給料という名の「麻薬」
現代において、大企業に就職することは安定の象徴です。 しかし、『ブラック・スワン』の著者ナシーム・ニコラス・タレブはこう警告しています。
「最も有害な3つの依存症は、ヘロイン、炭水化物、そして給料だ」
毎月決まった日に振り込まれる給料は、確かに安心感を与えてくれます。しかし同時に、それがなければ生きていけないという強い依存を生み、人が本来持っている野生（自力で生きる力）を奪ってしまうこともあります。
「静かなる革命」を始めませんか
では、どうすればいいのでしょうか？ いきなり会社を辞めて独立するのは、あまりにリスクが高すぎますし、おすすめできません。
私が提案したいのは、会社に在籍しながら、着々と個の力を蓄えるという生き方です。
私は現在、以下の5つのステップで、会社への依存を断ち切る実験を進めています。これが、私が描く自由へのロードマップです。
依存脱却への5ステップ
種をまく（Side Project） 本業で生活費を確保しながら、自分の好きなこと、得意なことで小さなサイドプロジェクトを育て始めます。
芽を育てる（Revenue） サイドプロジェクトからの月ベース売上が、生活維持可能な水準まで、じっくりと改善を続けます。ここが一番の踏ん張りどころです。
時間を買う（Downshift） 経済的な見通しが立ったら、フルタイム（本業）からパートタイム（4時間労働など）へ勤務形態を変え、自分のための時間を確保します。
軸足を変える（Shift） 売上の増加に伴い、サイドプロジェクトを本業へと徐々にシフトさせていきます。
解き放つ（Independent） 自分の事業が安定し、精神的にも経済的にも自立できた時、初めて雇われることを完全に卒業します。
まずは、小さな「反逆」から
この道のりは、決して短くはありません。 しかし、会社に運命を委ねて定年を待つ40年よりも、自分の足で歩く数年の方が、はるかに刺激的で、生きている実感に満ちているはずです。
まずはステップ1、自分の好きな領域を見つけることから始めてみませんか？
会社のためではなく、自分のために頭を使い、自分のために時間を使う。 それが、私たちがシステムに対して起こせる、最初で最大の静かなる革命です。
これからもこのニュースレターでは、私がこのステップをどう実践しているのか、その過程での成功や失敗をリアルタイムで共有していきます。
会社に依存しない生き方へ、一緒に実行していきましょう。
-Doo-